やらなイカBlog

イカ娘やスプラトーンの話がしたいです。

おやじ萌え入門者に送るたった3つの良作品

はてなAnonymous Diary(以下増田)に以下のような記事がありました。

 

anond.hatelabo.jp

 ちなみに自分の経験からすると、コミックの読者の年齢層が上がったせいか、おやじに対する不遇は最近のほうが緩和されたように思えます。

以下がはてなBookmark(以下はてブ)の反応

 

b.hatena.ne.jp

 余談になりますが、この増田でアンケート等のお題を出してはてブで答えるって言う手法、はてな内にユーザーを獲得するためのエコシステムとして非常に優れているのではないでしょうか?最初増田を見たときにこんな使い方をされるとは夢にも思いませんでした。このシステムを考案したはてなスタッフの慧眼素晴らしいものでこざいます。

 

閑話休題、この増田に書かれているかっこいいおやじは、年齢とともに能力を重ね、また、それなりの地位に着き、若者を導いていってる立場の人が多いです。もちろん、増田さんの出したお題がそれなのですが。

年齢とともに築き上げた能力、責任あるポジションとその苦悩。それももちろん、おやじの大きな魅力かと思います。

若いときにはあったとされる「可能性」。子供の頃は「夢」というものだけを見て邁進しさえすればよかったのですが、年を重ね「責任」というものを少なからず背負ってしまい、バランスをとり折り合いをつけながら何とか日々を生きていく。これもおやじの魅力のひとつではないでしょうか。

 

さて、東本昌平という人が書いた「SS」という作品があります。

SS (1) (ビッグコミックス―Big comic superior)

SS (1) (ビッグコミックス―Big comic superior)

 

 東本昌平という作家は「キリン」という作品が一番有名でしょうか。そちらの作品もおやじ萌え作品としては秀逸です。また、バイク雑誌の表紙を多く書いていますので本屋で目にしたことも多いのではないでしょうか?

 タイトルの"SS"は自動車のラリー競技から来た用語であり、主人公をはじめとする登場人物はラリー競技の関係者でした。

夢は破れたけれどそこそこ幸せな悪くない日々を送っている者、夢は破れたけれど成功した者、夢を追いかけたことが無い者、夢に敗れてさらに敗れた者、様々な立場の人間が世間に折り合いをつけたりつけなかったりする様子が悲喜交交描かれています。

この記事を読んでくださっている方が、夢をつかんだ方か、そうでなく、いろいろ折り合いを付けておられる方かどちらの立場かはわかりませんが、どちらにせよ人生経験豊富な方でしょう。そのような方には大変お勧めな作品です。

Kindle化されていないのが残念です。

 

おやじ萌えと言えば楠みちはるははずせないでしょう。

 楠作品といえばオヤジのポエム、若者が活躍するよう、苦心しているのが目に見えるのですが、紙面を埋めるのはオヤジのポエム、ポエム、ポエム。

湾岸ミッドナイト ポエム - Google 検索

 読者が求めているのがそれなのだから仕方ないですね。

もともとは若者の普通の走り屋作品として生まれた「湾岸MIDNIGHT」、最初のほうは禁断のラブロマンスとかあったよーな気がしますが、いつの間にかフェードアウトし、下手したら主人公もフェードアウトするんじゃないかなーとずっとやきもきしてました。

湾岸MIDNIGHT最終章「銀灰のスピードスター」では主人公交代をし、年齢を高校生から20代半ばの社会人に上げたため、なんとかポエム要員として、作品中に存在感をそこそこ残していました。

楠みちはるさんの考える「かっこいい男」というのが人生を刻んで様々な経験を得た人間なのでしょう。

楠作品のすごいところは、いかにもなかっこいいオヤジだけではなく、かっこよくないちょい役のオヤジもかっこいいところ。様々なタイプのオヤジが選べます。

 

ジャンルの隆盛のためには、すそ野の拡大が肝要。「おやじ萌え」というジャンルの隆盛のためにみんなもLet's OYAJIingしてくださいね。